41歳 気づけばすっかり子育て主婦。


by bolero74

ゆきおばちゃん

今日ゆきおばちゃんのお見舞いに行った。

わざわざ東京から新幹線で駆けつけた、駆けつけたいと思う程、ゆきおばちゃんがもう長くないと聞いた時、悲しかったから、会っておきたい、あなたの事を心配している、という想いを伝えたかったから、なのだが。

実際は、ゆきおばちゃんは、穏やかだけど苦しそうで。笑顔をみせてくれて、子供の写真や話を喜んでくれたけど、やはり苦しそうだった。

感傷に浸る隙を与えない、現実に迫っている死と穏やかに闘う姿、がそこにはあり。

何となく、死とは激しく闘うものだというイメージだったけど、白鳥が優雅に湖に浮かびながら、水面下では必死に足で水をかいているように、一見すると静かに見えるけど、でも苦しみと闘っている、そういう姿でした。

ゆきおばちゃんはオシャレにうるさい人だから、と、センスの良いブーケを探していた自分が浅はかに思えた。

私が最後にかけた言葉は、頑張って、だった。94歳の、人工呼吸器を拒んでいる人にむける言葉ではないんだろうけど、苦しそうなゆきおばちゃんに、他にかける言葉がみつからなかったのだ。

こういう時、いつも、後で自分の発言を後悔する。なのに、必ず何か言わなくてはいけない気がして、瞬間浮かんだ言葉を言ってしまう。思慮深い言葉をかけられる人になりたいんだろうなぁ。でも、出来ないなら、いっそ、黙ってりゃいいのに。

どうせもう長くないなら、余り苦しまず、穏やかに死にたい、死なせてあげたい、と思うのも、やはり浅はかなのだろうか。

世の中、実際に自分がその立場にならないとわからない事だらけだなぁと、歳をとる程に感じる。
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by bolero74 | 2015-10-04 19:03 | ひとりごと