41歳 気づけばすっかり子育て主婦。


by bolero74

「姫君」 

山田詠美さんの小説。

この本に、というか彼女の小説に、ハマッタ~!

きっと世間からしたら、何を今さら?て感じなんだろうけど。。

ずーーっと家の本棚のよく見える所に「ぼくは勉強ができない」という、山田詠美さんの本があって、タイトルのあまりの軽さ(?)に、敬遠して読んでなかったんですが、なんとなく読む物がなくて読んでみたのでした。

まぁ想像通り、軽いタッチの本でした。

ただ、主人公の男の子、秀美(ひでみ)クンが、いい男なんだなぁ~。 笑。

17歳で、タイトル通り勉強ができない、というか勉強が出来ることに価値観を置いてないんだけど、自立した価値観を持ってて、女に精通(?)してる。

こんな17歳がいたら会ってみたいわ!!

彼の恋人(年上!笑)も、母親も、祖父も、みんな魅力的な人ばかりで (逆にそこがちょっと玉にキズだけど)、読み終えたら、え~もう終わり?て、寂しくなってしまいました。

・・で、きっと山田詠美さんの小説には、魅力的な男が登場するハズ! と、不純な動機から、他にないか 家の本棚をあさっていると、ありました! 

「姫君」
う~ん、魅力的なタイトル♪

a0083864_2352210.jpg


こちらは短編集で、最初にあった「MENU」では、狙い通り、素敵な男に出会えました。笑。

でも、本格的に ハマッタのは、まさにタイトルとなってる「姫君」。

朝の電車で読んでて、途中で切なすぎて泣きそうになって、一旦本を閉じました。
で、涙はこらえられたのに、鼻水が出てきて、あせった。

悲しい話 じゃないんです。

誰もが知ってる、恋愛の話なんです。

でも あまりに主人公の彼女や その彼の気持ちが わかりすぎて、一緒に苦しくてせつなくなってしまう。
一気に読んで、帰りには 山田詠美さんの違う本を買ってしまいました。
「姫君」は、少ししてから、もう一回、読みたい。 
家でお酒でも飲みながら どっぷり浸りたい本ですね。

多分 私が今山田詠美さんの小説にハマッタのは、”綺麗”な話 ではないからの気がする。

20代は、物事を善と悪、良い 悪い、綺麗 汚い ではっきりと区別して、なんとかいわゆる 善や良や綺麗 に近づきたいと思ってきてたんだけど、最近は、そうじゃない側の存在も、素敵に思えてきた。 

そっちに行きたいとは思わないけど、排除したいと思わなくなったのです。
つーか、排除とか、ありえないし、と、笑えるようになった、て感じですかね?

久々染みた本でした。
by bolero74 | 2007-05-09 23:55 |